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「水分補給やカフェインの影響」

Wednesday, 8月 25, 2010 - 00:00



「水分補給やカフェインの影響」


竹谷 賢





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30度を超える気温、ジリジリ照りつける太陽の日差し、蒸し蒸し感じる高い湿度、滝のように滴る汗、キリッと冷えたアイスコーヒーやスカッと爽やかな清涼飲料・・・これらは夏の風物詩です。この暑い夏を過ごされた皆さんはこれらの影響を、運動時の心拍数の変化に気づかれたからかもしれません。
運動強度が強くなると心拍数は上昇をしていきます。それ以外にも、これら様々な要因によっても心拍数は影響を受けるということを今回は説明していきましょう。



心拍数は、心臓の鼓動の数、つまり血液をカラダ中に送り出す心臓というポンプの作動回数です。そして送り出す血液の中には、赤血球や白血球などの成分、そして糖質、脂質、酸素などのエネルギー代謝やアミノ酸等カラダの構成に必要な物質などに溶け込んでいて、これらを運搬しているのですが、その元となるものは“血液”ですからズバリ水分なのです!



体内の水分量は体重の60%、そのうち8%は血液と言われています。あるいは、体重1kg当たり80mlとも言いかえられます。自分の場合は次のとおりになります。



 



水分量:67kgx60%=40.2リットル



血液量:67kgx80ml=5.36リットル



 



このように多くの水分がカラダに保たれ、血液として循環しているわけです。



ですので、その水分が体にとって不足する状況では、血液量も減少していきますので、各種の成分と物質を運搬するための溶液が不足している状態になります。量が不足しているのであれば、回数でカバーをしなければならない、つまり心拍数が増加するということなのです。



道路(血管)を通り、体中に物資を届けるトラック(血液)の台数が不足しているので、運搬荷物の量が(運動強度)同一ならば、往復の回数を増やす(心拍数の増加)、とイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。



前述の気温、日照、湿度は発汗量に多大な影響を与えます。体の温度を上げてしまうので、汗をかきその気化熱により冷却をするのです。その冷却としての汗は体の水分が使われるので、水分量が減ってしまうのです。



水分補給の重要性はそこにあるのです。発汗で失われた水分は等しく補給をしてあげる必要があります。さもなくば、心拍数の増加はもとより、血液量の減少により、運搬できるエネルギー物質の総量も減ることで運動性能、パフォーマンスが低下していますのですから。逆に言えば、積極的な水分補給はパフォーマンスアップに繋がるということです。今回、詳しくは割愛しますが、同時に、電解質、ミネラルも発汗で失われるので同時補給をしてあげることも大切です。



水分補給として、あるいは嗜好品として、自分も大好きなコーヒーやコーラを飲むと、これもまた心拍数増加の要因になります。これらに含まれる”カフェイン”が作用するのです。



カフェインを飲むと眠気が覚めるというように覚醒作用があり、これは神経的に作用を及ぼします。アドレナリン増加、いわゆる興奮状態になるのです。



神経的には交感神経系を刺激して各種の体の器官に影響を与えます。そのうちの一つに、血管が収縮して心拍数を増加させるというものがあります。加えて、筋肉へ運搬される血液も増えますし、グリコーゲン分解や脂肪分解を促進させるのでエネルギー供給も有利になると言われています。

このように心理的に、代謝的に、運動にはプラスの効果が医学的に求められていますので、以前はドーピング禁止物質にも指定されていたほどです。



なかでも興奮という心理的な作用は、これだけでも、心拍数上昇の要因になります。興奮に加えて、緊張、という心理的なストレスも、同様です。可愛い子、好きな子の前に立つと緊張と興奮で、胸が、心臓がドキドキしますよね。レース前のスタートを集中して待つときも心拍数は高まりますよね、これらは同じ作用なのです。



これらを活かして、水分はきちんと補給したり、運動前に適量のカフェインを摂取したり、スタート前の心拍数をみることで集中の度合いを確認したりと、これらの上昇要因を理解してうまく付き合ってみて下さいね。